沢木耕太郎、壇
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/07/28
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というか、妻なり恋人なりの相手がありながら、それ以外の女性とコトに及んだ場合、
そしてそれが妻なり恋人にバレた場合、
「徹底して否定しろ」という意見があるな。
たとえコトに及んでいる最中に現場を押さえられたとしても、否定した方がいい…
ともいう。
自分が妻なり恋人なりだった場合「浮気を正直に告白されるよりも否定して欲しい」という女性も少なくない。
壇一雄という男は浮気をして、それを正直に妻に告白したばかりか、それを小説にして発表までした。しかしその妻が後にこう語っている。
慣れということもあるだろう。短期間であれ、一度はすべてを捨てて家を出たということへの負い目もあった。しかし、最大の理由は、壇をどうしても嫌いになれなかったことだ。うまく説明できないが、壇は汚くなかったのだ。
(中略)
壇がしなかったのは猥談だけでなく、他人の悪口はいっさい言わなかった。陰口もきかなかったし、非難めいたことさえ滅多に口にしなかった。
一匹の大丈夫がいた、とのみ語っておこうか。(そしてストーリーには意外な結末が…。文庫本解説の長部日出雄の所謂「文学作品によってしか味わえないカタルシス(魂の浄化)」を十分に味わうことが出来た。)
母が読んだのか父が読んだのか、私の生家には「火宅の人」の単行本があったが、今までそれを読んだことはない。檀一雄という人間に興味を持ったのは、最近たまたま「火宅の人」のDVDを見てからのことだ。ここのところ、「檀流クッキング」だの「美味放浪記」だのを読んでいる。
- 作者: 緒方拳
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- 作者: 檀一雄
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- 作者: 檀一雄
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